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子供が親を越えるとき
2009.07.28
私と父の生活がスタートして一年ちょっとが過ぎたが父はその間に下肢静脈瘤・前立腺摘出・肝腫瘍と三度の手術、入院をした
その父が一昨日77才の誕生日を迎えた
昔からお洒落で仕立ての良い背広をバリッと着た父はムスメの眼から見ても颯爽としてかっこよかった
そんな父だったか最近は時々電気やガスをつけっぱなしにして私に怒られたり日常生活の些細なことで私の手を借りなければならないことが多くなった
そんなときは父の背中がやけに小さく見えるのだった
去年私と娘と二人でタイに旅行した時の事 デモで空港が閉鎖されるというアクシデントに遭遇した
個人旅行だった為情報収集から航空会社とのやり取りなど全て自分達でやらねばならなかったが カタコト英語では役に立たず私は為す術もなく すべて娘が交渉に当たり何とか帰国することができたのだった
その時テキバキと対処する娘の姿に頼もしさを感じる反面なんの役にも立たない自分の無力感…あぁ娘は私を越えて行ったんだなぁ…という複雑な感覚にとらわれたのだった
そしてあぁ父もきっと同じような思いなんだろうなぁ…とちょっぴり父のキモチが解る出来事だった